☆☆☆松陵会2012年総会講演要旨☆☆☆
演題:人生の活学
-歴史から学ぶ叡智-
昭和38年機械科卒 高橋 豊

日 時 2012年5月20日(日)12:00~13:00
場 所 平塚工科高校 本館3階会議室

演題:人生の活学
-歴史から学ぶ叡智-

昭和38年機械科卒 高橋 豊

 昭和38年に機械科を卒業した高橋豊です。どうぞよろしくお願いします。平高(平工)の卒業生の先輩や後輩には社会でご活躍をされている方々が多くおられます。私など、とうていお話しするような資格はありませんが、今年の春に、今度の総会でお前が講演しろというので、断ったのですが、一度は何かお話ししなければならないのかなぁー、と軽い気持ちで引き受けしてしまいました。

 何をお話しすべきか迷ったのですが、今日のテーマは「人生の活学-歴史から学ぶ叡智-」という題名で話を進めて行きたいと思います。最近の世の中は変化が激しく、社会も環境も目まぐるしく激変しています。その中で人間は過去にどのような生き方をしてきたのか、何を考えて生きて来たのか、その根本を振り返って見るのも大切なのではないか、ということで少し資料を用意してみました。これは以前に慶應義塾大学の卒業生(通信三田会)の小さな集まりで紹介した内容を再編集して作成しました。

 最初に「幾つかの格言と指針」、次に「歴史と活学について」その考え方、そして「歴史のつまみ食い」と題して「日本人の心、武士道精神」と「中国歴史の華、三国志」と「古代ローマ帝国から学ぶ」を紹介したいと思います。時間がありましたら、最後に「科学技術と情報社会」の話をさせて下さい。

 特に「日本人の心、武士道精神」、個人の善悪や倫理規範を何処に求めるのか、元々その基準など存在しない。時代によっても、環境によっても、個々の家庭でも異なる。絶対的な基準はどこにもない。しかし、何かの心の拠り所がなければ、物事の判断ができない。日本人の場合、武士道精神がその判断の基準になるのではないか、そんなことをお話ししてみたい。

 もう一つ「中国歴史の華、三国志」、三国志は愛読されている方も多く、組織や仲間、会社組織もそうですが、人と人との関係がドラマティックに展開されます。個人から組織になった時、人生の参考になるものが多いです。

 そして、「古代ローマ帝国から学ぶ」、社会生活の原点、歴史はローマ帝国に行き着く。試行錯誤の世界、国家の概念、ローマ帝国の栄枯盛衰の過程を探ってみたいと思います。

 最後の「科学技術と情報社会」、私は科学技術の世界に身を置いて生活してきました。どのような過程で科学技術が成立したのか、高校や大学あるいは企業で学ぶ科学技術の基礎は約100年前に確立した内容です。考えてみますと、約半世紀前の科学技術の成果が今の物づくりで生かされています。そのことを振り返りつつ、これからは情報社会、情報とは何か、少し冷静に考えてみましょう。

1.幾つかの格言と指針

2.歴史と活学について

3.歴史のつまみ食い
 3-1.日本人の心、武士道精神
 3-2.中国歴史の華、三国志
 3-3.古代ローマ帝国から学ぶ

4.科学技術と情報社会

5.むすび
 知識や情報のほとんどは人間の歴史の遺産、歴史なくして知の源泉は存在しません。歴史は時間軸と空間軸の織り成す人間のドラマ、歴史を学ぶことで過去との対話が可能になり、夢を描き実行することで未来との対話が可能になる。人間の歴史には栄枯盛衰の必然性がある。組織の退廃・堕落には共通の筋道がある。支配階級からの頽廃と堕落が、知識階級へ拡大し、一般民衆に影響する。歴史から人間は「どんなことをするか」を知り、「どんなことをすべきか」を学ぶことが大切です。個人、組織、国家のあり方が常に問われます。科学技術は万能ではありません。人類社会の発展には、心ある人々の知力の結集が不可欠、持続可能な社会を常に意識すべきです。文明の発展は、自己の健全化、人間交際の改良と人類の智徳の進歩にあります。独立自尊の精神と、さらなる学問のすすめが、国家の独立と文明の進歩に必要不可欠です。これで話を終わります。ご清聴ありがとうございました。

 この講演要旨は当日の講演記録に基づいて作成していますが、時間の関係で手抜きした点も多く、当日配布した資料をベースに、表現を平易に改め、若干の加筆訂正を行いました。また、講演者の浅学無知に起因する部分的な誤解やミスも多々あります。お許しください。なお、内容の全責任は講演者「高橋豊」にあります。

(文責:高橋豊)

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